日々の些細な絵.
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2016年 12月 .


31日


岬の落陽

北風や転がり落ちる坂の上

28日 29日 30日


水溜まりの景色

冷え込んで誰かのくしゃみ風に乗り


うねる塀

北風や転がり落ちる坂の上


影と北風

立ちこぎでペダルを踏みし大晦日

25日 26日 27日


穏やかな時間

緩やかに流れる川に浮く枯葉


静かな朝

冬ざれの枝を透かせば寒さ増し


路地裏の雨

湯ざめして暫し街の灯眺めおり

22日 23日 24日


冬の紅葉

寂しげな道に積もる葉見捨てられ


冬枯の並木

銀杏の葉踏まれ踏まれて粉となり


立派な柱

繋ぐ手やポケットの中聖夜かな

19日 20日 21日


朝の街

咳ひとつ静かな朝に響きおり


小さな世界

雪景色夢へと誘う(いざなう)飾り棚


冬至の夜

柚子風呂にひたりひととき力抜き

16日 17日 18日


冬の光景

冬枯れの地面に残る樹の栄枯


路地裏の陰影

早々に日は傾きて冬の午後


名残りの銀杏

黄葉や生きた証しの鮮やかさ

13日 14日 15日


冬の雨

冬の雨冷えて堪える傘持つ手


冬の日暮れ

冬の月待つ間の空に群れる鳥


冷たい陰

落ち時を忘れし枯葉街の影

10日 11日 12日


冷たい風

寒風に負けじとランナー駆ける朝


滝のある庭園

午後の陽を受けて華やぎ冬紅葉


反射する朝日

寒雀犬に驚き空に散り

7日 8日 9日


大雪(たいせつ)のいちょう並木

自転車のカゴに舞い落つ最後の葉


朝の歩道

枯れ枝や朝日を受けて道の上


街のリズム

着ぶくれの細長き影朝の道

4日 5日 6日


舞い落ちる葉

伸ばす手や舞い散る葉っぱかすめ落つ


冬枯れの路

晴天に冬枯れの枝映えてあり

段差のある街

風向きが変わり数増す落葉かな

1日 2日 3日


師走の夜

葉の残る枝に電飾はや師走

陽の当たる路

冬浅し上着の胸を開き行く


晩秋の鎌倉

山裾に結ばれし庵秋深し
 


+2016年 12月 .                                              .