日々の些細な絵.
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2017年 2月 .


28日


日向と陰

春愁や葉の無き枝を仰ぎ見て

25日 26日 27日


猫の門番

春兆し門番に就く猫凛々し


林檎でーす!

早春の東京駆けり三万人


日の出る街

窓開けて飛び去る鳥や二月尽
22日 23日 24日


夜の忠犬

浅き春忠犬座して主人待ち


メジロの食堂

腹見せるメジロの飯屋桜の樹


旅人集うカフェ

コート脱ぎコーヒーの香りに足休め

19日 20日 21日


城内の梅林

石垣の陰に鮮やか梅の群れ


雨上がりの夜

風吹きて三寒四温戸惑う身


春めいた色

春めきて静かな町の大くしゃみ

16日 17日 18日


街の夕暮れ

東風ぬける雑踏の中髪揺らし


四谷のレストラン

春一番背中押されて歳重ね


大きなビルの中

寒風に追われ行き着くビルの中

13日 14日 15日


柵の中の樹々

冬木立団地と共に待つ終わり


光の中の公園

日射し受け鮮やかな赤梅の花


日陰からの光景

袖に指隠して歩く余寒かな

10日 11日 12日


東京に雪

六花舞い戸惑い顔の大東京


オリーブの樹の陰

春待つや温もり感じ陰の色


路地の陰

春浅し日陰で季節逆戻り

7日 8日 9日


風の中のフラッグ

北風に為す術もなし旗となり


路地の日向

ネコ鎮座路地の片隅日向ぼこ


河津桜に雪

窓ガラス沁みる冷たさ風邪っぴき

4日 5日 6日


肌寒い日陰

立春や日差し届かぬ街の谷


眩しい朝

枝捩じれ伸びる梅の木白き花


朝の道

朝の道樹の影暴れ春隣り
1日 2日 3日


裏門の猫

猫のん気日向の中で春を待ち


解体進む団地

節分と侮るなかれ夕の風


平和な朝

鬼払い道に散らかる朝の豆
 


+2017年 2月 .                                              .