日々の些細な絵.
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2017年 6月 .


28日 29日 30日


光る歩道

傘担ぎ左手かざし梅雨の空


■まり返った夜

梅雨の夜のやけに寂しきブテックの灯


■貴重な日暮れ

週末や一人栓抜き暑気払い

25日 26日 27日


■曇り梅雨

レジ袋指に食い込み曇り梅雨


■夜の駅前

背を伝う汗も構わず帰路急ぎ


■朝の光景

木下闇猫の目ひかり雀危うし

22日 23日 24日


■日暮れの色

帰り道空さくらんぼ色となり


■ 爽やかな朝

夏草や舗装の割れ目遠慮無し


■花の命

紫陽花や本殿の裏今盛り

19日 20日 21日


■下校時間

帰り道土手の片陰風優し


■蒸し暑い昼下がり

青山のビル風に乗る夏つばめ


■嵐おさまる

夏至の雨風に飛ばされ空染まり

16日 17日 18日


■橋の照り返し

照り返しサングラス越し目を細め


小さな庭園

蚊を遣りて隅田の畔(ほとり)芭蕉庵


■木陰のカフェ

緑陰やそれぞれの時過ごしおり

13日 14日 15日


■雨上がりの街

紫陽花や雨粒溜める花の中


■ネコの昼食

草刈られ散り散りとなり匂い立ち
   


■街中の三門

境内に喧噪微か街薄暑

10日 11日 12日


■凛々しい橋

麦わら帽浮かぶ小舟でツバ上げる


■夏草の上

風そよぎ夏草の上少女駆け


■吹き抜けた場所

季節無きビルに飛び込む日盛り陽

7日 8日 9日


■昼下がりのカフェ

昼下がり曇天の空入梅す


■横浜黄昏

梅雨晴れ間遠くに汽笛濱の暮れ


■片陰の町

青い空日傘の下(もと)に白き肌

4日 5日 6日


■初夏の波

さざ波や肌に冷たし初夏の海


■日暮れの橋の袂

隅田川西日見送る橋の女(ひと)


■初夏空き地

家の跡ところ狭しと夏の草

1日 2日 3日


■雨上がりの参道

雨上がり水たまり出来空映し


■熱い街

肌晒し日焼け論外少女達


初夏の木陰

夏つばめ音なく空を横切れり
 


+2017年 6月 .                                              .