日々の些細な絵.
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2017年 12月 .

31日


■生きる雪だるま

雪だるま微笑みながら水となり

28日 29日 30日


■雪の残る場所

雪残るところ見つけて足の跡


■凍てつく河原

凍てついた河原降りれば鴨走り


■残る雪

残る雪固める子供母は待ち

25日 26日 27日


■ときめく距離

彼女の手握る決意のクリスマス


■灯りに浮かび上がる雪

舞う雪やまつ毛に止まる橋の上


■朝の足跡

顧みる我の足跡雪の朝

22日 23日 24日


■断崖の見える教習所

岩肌や冬至の風も曲がり吹き


■街を行くポニー

ポニーの背揺れる少女の息白し



■クリスマス・イヴ

イヴの夜チャペルの灯り瞬きて

19日 20日 21日


■小雨降る午後

気まぐれな師走の空に駆け家へ


■午後の歩道

犬を追う少女も走る師走かな


■木漏れ日の通り

木漏れ日に手袋かざす西公園

16日 17日 18日


■冬木立

これ以上積もる葉も無し冬の路


■透き通る光

いく枚の散り遅れた葉日向ぼこ


■煌めく通り

定禅寺通りの光り冴え渡り

13日 14日 15日


■冬の朝

冷たい!と思わず漏らす冬の駅


■ポニーの散歩

セーターも通す冷たさ杜の都市


■山茶花の垣根

路の葉や踏まれ粉となり冬となり

10日 11日 12日


■坂上の櫓

寒雀城址の門下集いおり


■冬枯れの並木通り

寒風や小さき手包む掌(たなごころ)


■雪の朝

雪景色頬刺す風の広瀬川

7日 8日 9日



■大通りの下

地下道の階段の上冬の街


■無数の光

冬の樹に無数の光り願いあり


■心温まる光

銅像に命吹き込むイルミネーション

4日 5日 6日


■落ち葉の道

木に残る葉の色抜けて冬来たる


■東北大の大イチョウ

大イチョウ二百回目の冬支度


■光の道

冬枯れの街路樹の下(もと)影伸びて

1日 2日 3日


■光の中の公園

冬木立ち暖簾揺らめく源吾茶屋


■ポニーと少女

北風(かぜ)揺らす少女の髪とポニーの尾


■鮮やかな光の境内

息切らしコート片手の愛宕神社
 


+2017年 12月 .                                              .